楽農アカデミーの開講式が5月13日、神戸学院大学 有瀬キャンパスで行われました。
第1期受講生は34歳から76歳までの24人(男性16人、女性8人)で、開講式には全員が参加しました。
まず、しらくに(白国)高太郎神戸市議(垂水区)が開講に向けてJA兵庫六甲と神戸学院大学の橋渡しをした経緯を説明しました。続いて神戸学院大学の中村恵学長が「本学は『地域と繫がる』を(教育や活動の)キーワードとしています。楽農アカデミーは、開設準備が進む大学都市神戸の『地域連携プラットホーム』に、産官学連携の先行モデル事例として注目してもらえるはずです」と、あいさつで述べました。さらに、JA兵庫六甲の海妻俊一神戸西地区担当理事と神戸市の安岡正雄農政担当局長のあいさつが続きました。
最後に受講生を代表して、芦屋市でモモとブドウを栽培している槌賀みずはさんがあいさつし、「4年前まで人事の仕事をしていたのですが、大阪府柏原市のブドウ園を訪れた折り、とてもおいしいブドウを栽培されながら後継者がいないので来年で廃業すると聞いてショックを受け、農業をやってみたいと思いました。でも、個人でやるにはハードルが高く、農業関係の会社に就職しました。米作りも3年目です。農業は自分で一から栽培し、収穫すれば食べることもできるぜいたくで豊かな職業だと思いました」と、他業種から転職して農業を始めた動機と現状を紹介しました。さらに「日本の食料自給率は38%で、農業の担い手不足は深刻です。(アカデミーの開設で)みんながもっと気軽に農業に取り組むきっかけになればと思います」と語り、熱い期待と学ぶ意欲が伝わりました。